驚きの名古屋の結婚式

結婚式の前の菓子巻き。
これよりさらにすごいものがあったんです。

それは、嫁入り道具。

たんすに布団、冷蔵庫から洗濯機まで、トラックに乗せて運ぶのですが・・・。
このトラックが驚きだったのです。

ガラス張りで中身が丸見えなのにも驚きなのですが、それに紅白の幕がかかっていたのです。

ド派手な名古屋の結婚式

なんというド派手さ。
子どもながらに恥ずかしい気持ちになってしまいました。

というか、新しい家の家財道具一式を嫁側が準備するのかと、今考えると、そっちの方がすごいんですけどね。
小学生のころは、そんなことまで思考が及びませんでしたが。
驚くポイントが大人とはずれていますよね。

結納もすごかったと聞いた覚えがありますが、その内容はあまり覚えてないんです。
まぁ、大人が話していることを、隣りで聞いていただけなので、当時はあまり興味もありませんでしたし。
ただ、結納金とやらが100万円を超えていたのは記憶に残っています。

小学生にとって、“100万円”って言葉は、今でも記憶に残るくらいの金額ですからね。
そう言えば、当時の担任の先生が、忘れ物をした男の子や、さわいでいる子に、
「罰金100万円。」
って、よく言っていたから、余計に記憶に残っているのかもしれませんが。

結婚するのって大変なんやね、とつぶやいたら、
「名古屋だからねー。」
と、母が言っていました。

名古屋の結婚式は大阪より大変なの?と聞くと、
「昔から、名古屋では娘を3人持つと、破産するなんていわれてるからね。」
なんて言っていたのです。

“破産”という言葉は、小学生でもさすがに知っていたのですが、なぜ娘3人で破産なのかはよくわかりませんでした。
これって、家財道具を準備するのに、それくらいお金がかかってしまう、ということだったんでしょう。

今考えると、納得ですね。